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2011年5月18日 (水)

花樹名の語源・由来を集録・・カナメモチ

   カナメモチ

 要。ばら科の常緑低中木。別名アカメモチ。ソバノキ。
 「カナメ」は、この材を扇の要(かなめ)に用いた事による。「モチ」は、葉がモチノキに似るので付けられたもの。

 別名の「ソバノキ」は、花が蕎麦(ソバ)の花に似ているのによる。「アカメモチ」のアカメは、赤芽で、3 、4月と10月に新葉・若葉が赤みを帯びる事を指す。

 要(かなめ)は、扇(扇子)を開く際に根元で止めてある物。何本かの竹や木の骨を束ねて端の一点を固定し、折りたたみして開閉する要所である。金属やプラスチック等で束ねてあるが、江戸の中頃までは「木の要」が使われていたという。

 中国では、カナメモチを「扇骨木」と表記する。夏目漱石は「虞美人草」で扇骨木と書いて「かなめ」と振り仮名を付けた。牧野富太郎氏は、「カナメモチの材はもろくて要には使えない。名前の由来は、芽が赤いのでアカメモチからカナメモチに転訛した」と記載している。アカがカナに転音するのは納得しがたい。
 要するに、カナメモチは「扇の要」を語源としている。物事の重要な事を表わす「肝心要」という関連語を想起させられる。

Kanamemoti_3   

 

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