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2011年5月27日 (金)

花樹名の語源・由来を集録・・「サンショウ」

   サンショウ

 山椒。別名ハジカミ。みかん科の落葉低木。

 古代に「ハジカミ」と言った。古名で波士加美」、「波自加爾」と記述され、食べると辛くて、顔をしかめる事らしい。これは、「はじかみら」の略という説がある。ハジは、はぜる意、カミラは、ニラの古名で、味の辛味を指す。つまり、山椒の実が割れ、はじけて、辛味を味わうと言うもの。

 中国から生姜(しょうが)が渡来、普及してからは、これを「呉(ご)のハジカミ」、「ショウガ」と呼び、山椒を「和のハジカミ」、「ハジカミ」と呼ばれるようになった。また、実がなるので「ナルハジカミ」、実が房状になるので「フサハジカミ」などとも呼び、区別をした。

 漢字の「椒」(ショウ)は、小粒の実がなる木を意味し、一字で山椒を指していたが、山で採れるので、日本で山を冠して「山椒」となったもの。それを音読みして「サンショウ」と定着した。ついでに、生姜にハジカミの名を奪われたわけである。

 参考・・・中国語音で「椒」をジャオと言い、それで舌がしびれる辛さを「麻」(マー)と呼ぶ。これに対し、「胡椒」をフージャオと言い、その舌を刺す辛さを「辣」(ラー)と呼ぶ。日本で言う山椒を、中国では椒(ジャオ)と呼び、種子を出し外皮の裂けたまま乾燥した商品を、「花椒」(ファジャオ)と言う。「生姜」はジャンと呼ぶ。
 日本製の未熟な実で最も辛い「実山椒」(青山椒)、熟した実の割れた「割山椒」、これを粉にした蒲焼用の「粉山椒」などは、中国製の「花椒」と味は似ていても、微妙な辛さの違いがある。

Sansyohami

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