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2011年11月20日 (日)

花樹名の語源・由来を集録・・・「カエデ」と「モミジ」

   カエデとモミジ

 カエデ・・・楓。かえで科の落葉中高木。慣用当て字の楓(フウ)は、本来、まんさく科を意味し、かえで科とは別物である。「鶏冠木」と当て字があるのは、紅葉をニワトリの冠・とさかに見立てたもの。昔は、葉が手のひらのように切れ込んだのを、「かえるで」と呼んだ。万葉集では、カエデの事を「かへるで」と詠む。主に「黄葉」の字を用いている。「カエデ」は、葉の形がカエル(蛙)の手に似ているので、「かへるで」と書き、後に「カエデ」と呼ばれたもの。


 モミジ・・・紅葉。かえで科の落葉中高木。元々は「もみち」と呼ばれた。万葉集では、秋に草木が赤色や黄色に変わることを「もみち」と詠み、「黄葉(もみち)が圧倒的に多く、「紅葉」の用語はわずかである。「揉(も)み出すもの」の意の「揉み出づ」の転訛「もみづ」説もあり、それぞれ連用形が名詞化したのが「もみぢ」であった。平安期に入りモミヂ→モミジと変化した。その色彩変化が目立つカエデを、「モミジ」と呼ぶようになる。
 現代では、「カエデ」と「モミジ」は、同じ意味に使ったり、相互に交換して用いたりもする。例、イロハカエデとイロハモミジ(同品種名)。また、葉の切れ込みが深いカエデを「モミジ」、浅いカエデを「カエデ」と言い分ける。例、ヤマモミジとハウチワカエデ(品種の区別)。画像は、イロハモミジ。
 参考・・・万葉集・大伴田村大嬢の歌「わがやどに黄変(もみ)つ鶏冠木(かえで)見るごとに妹を懸けつつ恋ひぬ日はなし」

Irohamomiji

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